西巷説百物語

京極先生の西巷説百物語の新書版が出てました。
百物語シリーズは文庫版で全部集めているのですが、文庫版が148x105で新書版が173x105
ということは、ちょっと縦長いんですね。シリーズで不揃いになるのも嫌だし、どうしたものか・・・

百物語シリーズは、江戸時代が舞台のお話で、乱暴に言ってしまうと、頭で勝負する
必殺仕事人みたいな話です。仕事人みたいに刀やらでバッサバッサ殺していくのではなく
ターゲットや周りの人に嘘を吹き込んだり、色々と勘違いさせる状況を作り上げる「仕掛け」というものを
使って追い詰めていき、最終的にやっつけてしてしまうのです。

そしてここが百物語シリーズの特徴であり魅力なのですが、妖怪が出てきます。いや、厳密には
出てきません。どういうことかというと、人々の目の前に妖怪が「ばぁー」と出てくるのではなく、
前述の「仕掛け」の中で人々に妖怪の存在を信じ込ませたり、ターゲットや状況が妖怪に
見立てられていたりします。妖怪が「現れる」というより「感じられる」といった方が正しいでしょうか。

1つのパターンでは「~~という妖怪がいて」という事前説明の後、ターゲットや関係者を
騙していった結果、皆「これは~~の仕業ではないか!」みたいになり、そしてアレコレあって
めでたしめでたし、となるわけです。この文章では伝わりにくいですが、これが面白いのです。

とりあえず読んでみたい、という方は最初に出た巷説百物語がおすすめです。
(個人的にはややこしさと面白さのバランスが一番良いのではないかと思います。)